2015年 10月 の投稿一覧

気になる勃起症状が出れば迷わず相談する

普段から服用している薬の副作用による症状です。精神安定剤や抗うつ剤、睡眠薬、降圧剤、胃潰瘍治療薬を飲んでいる人に現れやすいものです。気になる症状が出た場合は自分で判断せず早めに相談しましょう。

精神安定剤、抗うつ剤、睡眠薬

一般的に心を落ち着かせるための薬を服用している場合、その病気が原因で性行為をしたくなくなっている、と思いがちでEDという症状に気が付かないことが多くあります。しかし、うつ状態が無くなって安定したところで性行為に及ぼうとしたときにうまく機能しない場合もあり、ずいぶんと時間が経過してから薬の副作用によるものだったと分かります。

更にこういった薬の説明書きに副作用としてEDがあると記載されていないことが多く、主治医が伝えなかったら知る術がないのが現状です。しかし服用する人に知られていない一方で性機能障害を引き起こす可能性は非常に高く、重大な症状の1つです。

これらの薬には幸せを感じるセロトニンを多く分泌させる作用を持たせているため、感覚が鈍くなり感度を低下させてしまいます。オーガズムや射精の遅延、そしてEDに繋がることが分かっています。

降圧剤

高血圧の治療に使われる薬にもEDの副作用がみられるものが多くあります。もともと高血圧の方は動脈硬化を起こしやすい体質なので症状が出やすい方といえます。降圧剤がどのように症状を引き起こすのかは解明されていませんが、動脈硬化がある場合に血圧を低下させることは性器へ送り出す血液の絶対量を少なくします。降圧剤によるものはバイアグラなどのPDES阻害薬と呼ばれる治療薬により殆どのケースで改善されます。

薬の副作用によるEDは治療薬の併用により、ほとんどの場合症状が改善されます。気が付いたら是非一度お試しください。

複雑で繊細な勃起のメカニズム

心身ともに健康の証ともいえる現象であり、意外にも複雑なメカニズムで起こるものです。神経や血管の働きが健常であり、更に勃起に関わる物質がきちんと放出される必要があります。

血液の流れを良くしていく

まず性的な刺激を受けるところから始まり、脳の中枢神経が興奮することでその情報が神経を通じて陰茎へとシグナルを送ります。同時に一酸化窒素が分泌され、勃起ができますよ、という合図が体内に発信されます。

一酸化窒素が放出されると、血管を広げる物質がカラダの中で作られます。同時に動脈がゆるみ始め、大量の血液を受け入れる準備が整います。一気に血が流れ込むことで大きく膨らみ硬さを増していきます。無数の糸のような血管に集結してパンパンになり静脈が圧迫されます。圧力がかかっているため一度流れ込んだ血液は陰茎から簡単に出ていくことなく、維持されます。

射精後、もしくは性的な興奮がしずまると勃起が終わります。血管は再び収縮して充満していた陰茎の血液はカラダへと戻っていき、柔らかい元通りの状態になります。

異常があれば受診する

勃起にはあらゆる部位の機能が関わっており、それだけに正常に起こらなくなった時の原因究明が難しいものです。性的刺激を脳から陰茎へ伝達する神経、一酸化窒素の分泌、動脈や静脈の弛緩や圧迫などのシステムがすべて整っている必要があります。

中でも血管にまつわる異常は多く、主に加齢による動脈硬化や糖尿病など生活習慣病を起因とするものです。正常に機能しないことが続いた場合は1人で抱え込まず積極的に医療機関にかかるようにしましょう。内服のED治療薬により8割の人が症状を改善され、今まで通りの性行為を復活させています。

システマティックな仕組みを知れば、恥ずかしさを感じることなく相談にいくことができますね。異常を感じたら治療薬で健全な働きを取り戻しましょう。

勃起度を自らチェックしてみよう!

米国では、自分でチェックできる評価スケールがあります。EDにお悩みの方もそうでない方でも簡単に診断できるものなので0~4の5つのスコアで判定しましょう。治療後の効果を知るためにも使えます。

5段階のスケール

米国版をもとに日本語版の「勃起の硬さ指標(EHS)」が2009年に開発されました。簡易的な診断ができる目安です。

【グレード0】 陰茎が大きくならない。
【グレード1】 陰茎は大きくなるが、硬くはない。
【グレード2】 陰茎は硬いが、挿入に十分なほどではない。
【グレード3】 陰茎は挿入には十分硬いが、完全には硬くはない。
【グレード4】 陰茎は完全に硬く、硬直している。

グレード0~2は他の環境による現象かもしれませんが、EDの可能性があります。グレード3でも性行ができなければ判断されることがあります。この状態であっても、治療薬を用いることでグレード4への改善が見込めます。諦めずに受診の上、バイアグラなどの薬を試してみましょう。

日本語版EHSの結果は日本性機能学会がまとめていますが、EDを疑うための目安として活用してください。詳しく知りたい場合は医療機関を受診しましょう。

食べ物に例えるイメージ

勃起時の硬さを身近な食物を評価基準にして考えると更に分かりやすい指標となります。絶対的なものではありませんが、一応の目安として知っておきましょう。

【グレード1】 こんにゃく
【グレード2】 みかん
【グレード3】 グレープフルーツ
【グレード4】 りんご

セルフチェックの結果はいかがでしたしょうか。リンゴの硬さを維持できている場合は健康な状態といえます。勃起硬度をどのように評価できるかにより、今後の対処も変わります。0~2に当たる方は迷わず医師への相談へ出向いてください。3の状態が続く人も不安であれば早めに処置しましょう。

健全なED治療ができるための指標を役立て、生活の質を向上させてくださいね。

仕事や家庭ストレスで勃起できない

心理的・精神的な要因から起こるもので、身体の機能に異常がなくても発病します。うつ病などの疾患だけでなく、仕事や家庭でのストレスなど心理的な負担が起因となるため誰にでも起こり得ます。

心の負担によるED

精神疾患と呼ばれるほどでなくても日常的にたくさんのストレスを受けることで発症することも多くあります。日々の仕事による忙しさや疲れ、職場での人間関係、失恋や家族不和、経済的な不安など誰もが持っている悩みが起因となります。こういった自分でも認識しやすい心の負担を現実心因といいます。些細な失敗や自信をなくすような出来事、頭から離れない心配事がある一方でEDになった場合は心因性のものかもしれません。

性行為に関しての不安がある場合は、何度か行為に及んで成功した経験を積めば自信となり、その後は治療を行わなくてもうまく機能することもあります。もともと性行為に対する強い不安やトラウマがある方は専門のカウンセラーやパートナーに悩みを打ち明けて協力してもらいましょう。続けることで改善に向かうケースも多く、治療薬と並行して心をほぐしていくことが重要とされています。

精神面のケア

心因性EDに悩む男性の多くは、1人でさまざまな対処法を考えて努力をします。しかしそれがかえって緊張感を増大させ、いざ行為に及ぼうとするときに焦りが出て失敗に繋がることもあります。ネガティブな考えや経験が更なる不安を呼び劣等感を抱くこともあるので、1人きりで解決しようとしないことが大切です。パートナーや専門家に心を開いて相談することが大切です。

健全な勃起のためには、身体的且つ精神的に健康な状態でなければなりません。心因性EDは人によっては幼少期の体験がリンクしていたりと、根が深い問題の場合もありますので根本的な原因を知り解決していきましょう。

物理的に勃起できない苦しさ

身体機能の原因により、物理的に勃起ができなくなることです。事故や加齢、ストレスや喫煙・飲酒などによる生活習慣病や性器周辺の手術など、誰にも当てはまる可能性のある原因も多くあります。

3大要因

器質性EDには大きく分けて3つの要因があります。

・神経障害によるもの
・内部分泌機能の低下によるもの
・血管障害によるもの

てんかんやパーキンソン病、脳卒中、糖尿病性神経症、多発性硬化症などの神経障害があると症状を併発することが多くなります。しかし神経障害を起因とするもの以外は自分の生活習慣を変えることで予防することができます。

内部分泌機能の低下によるもの

加齢やストレス、喫煙や飲酒などにより「テストステロン」という物質が低下し、血中の値が低くなり勃起力を弱めます。これは男性ホルモンの1つなので、男性らしい体つきを作る、闘争心や意欲、性欲や勃起の機能、精子の生成など性機能を維持するものです。低下すると性欲自体を感じられなくなるため、性行為の回数も必然的に減りEDが進行します。

血管障害によるED

加齢による動脈硬化が原因のものです。年齢を重ねるとともに血管壁も弾力性が無くなります。充分に広げることができなくなるため、勃起に際して必要な血液を送り込むことができず、性行為を阻害します。30歳を過ぎたころから症状が出ることが多く、40代以降、この割合は急激に増えます。

また高血圧、高脂血症などの生活習慣病と合わせてて起こることもあります。特に糖尿病を患う男性患者の半数が併発しています。つねに高血糖の状態の血液が流れるため、血管壁への負荷が大きく動脈硬化を起こし、ED症状にも繋がります。

加齢は誰にも止められないものですが、生活習慣病は毎日の過ごし方を見直すことで改善が望めます。